「居眠り」と「うたたね」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもうっかり寝てしまうときに使う言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「居眠り」と「うたたね」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
居眠りの定義
「居眠り」を広辞苑で調べると、
すわったり腰かけたりしたままねむること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「居眠り」は座ったまま眠る様子を表す言葉であることがわかりました。
居眠りの「居」の字には座る、そこにいる、という意味があります。
そのため「授業中に居眠りをする」や「居眠り運転」のように、座ったまま何かをしながら寝てしまう様子に使うことが多い言葉です。
うたたねの定義
「うたたね」を広辞苑で調べると、
寝るつもりでなく横になっているうちに眠ること。ころびね。かりね。
とのことで、「うたたね」は、横になっていて、眠るつもりがないのに眠ってしまう「転び寝」の様子を表す言葉であることがわかりました。
「うたたね」は漢字で「転寝」と書きますが、転の字には「横たわる」という意味があります。
『うたたねに恋しき人を見てしより夢てふ物はたのみそめてき』という、小野小町の歌があるように、かなり昔から使われていた言葉のようです。
つまり「居眠り」と「うたたね」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 居眠りは「座ったまま、眠ってしまうこと」
- うたたねは「眠るつもりでなく横になっているうちに眠ってしまうこと」
となり、どちらも眠るつもりがない点では共通しているものの、眠ってしまうときの姿勢が、座っているか横になっているかの違いがあることが分かりました。
「眠ると寝る」の違いや、「昼寝と午睡」の違いについてもまとめています。
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