「きび砂糖」と「三温糖」と「てんさい糖」の違い、あなたは説明できますか?
いずれも料理に使われることの多い砂糖の一種ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「きび砂糖」と「三温糖」と「てんさい糖」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
きび砂糖の定義
「きび砂糖」は広辞苑に掲載がないためインターネットで調べてみたところ、さとうきびを原料に作られた砂糖であることがわかりました。
さとうきびは、キューバやハワイなど熱帯各地に大規模に栽培されているイネ科の多年草で、茎から搾り取った糖液を煮詰めて作ったものが、きび砂糖と呼ばれます。
色は薄めの茶色で、さとうきびの風味がよく効いたまろやかな甘さが特徴です。
調理すると色が濃くなることがありますが、味はほかの砂糖とあまり変わらないので、上白糖などの代わりとしても用いることができます。
三温糖の定義
「三温糖」を広辞苑で調べると、
黄褐色の車糖くるまとう。上白糖などを精製した後に残った糖液をさらに数回煮詰めて作る。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「三温糖」は上白糖やグラニュー糖などを精製した後の残りを数回加熱して、茶色になるまで煮詰めた砂糖であることがわかりました。
煮詰める過程で砂糖が焦げてカラメルのようになるため、色は薄い茶色で、上白糖に比べると甘みが強くしっかりとした味わいであるのが特徴です。
甘味や風味が比較的強いものの、それほど大きな差はないので、上白糖などの代わりに用いることもできます。
てんさい糖の定義
「甜菜糖」を広辞苑で調べると、
甜菜から製出した砂糖。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、甜菜糖(てんさいとう)はサトウダイコンである甜菜を原料に作られた砂糖であることがわかりました。
てん菜は北海道の代表的な農産物のひとつで、大根のような白い根から糖分を抽出します。
てんさい糖は天然の蜜の色をしていて、まろやかな甘さに風味やコクが加わった甘みが感じられるのが特徴です。
また、ミネラル分が豊富なため、体質改善やダイエットにも効果的であるとされています。
つまり「きび砂糖」と「三温糖」と「てんさい糖」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- きび砂糖は「さとうきびを原料に作られた砂糖で、薄い茶色」
- 三温糖は「上白糖などを精製した後の残りから作られた砂糖で、カラメル色」
- てんさい糖は「てん菜を原料に作られた砂糖で、薄い蜜の色」
となり、いずれも甘い味の砂糖ですが、それぞれ作り方や風味が異なることが分かりました。
他にも砂糖の違いに関する記事をまとめていますので、宜しければご閲覧ください。
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