「片栗粉」と「コーンスターチ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも料理のとろみづけなどに使用する材料ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「片栗粉」と「コーンスターチ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
片栗粉の定義
「片栗粉」を広辞苑で調べると、
カタクリの地下茎から製した白色の澱粉。片栗落雁などの材料のほか、葛粉同様に使う。近年、市販の多くはジャガイモの澱粉になり、唐揚げの衣や料理のとろみづけに用いる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「片栗粉」はユリ科の多年草である”カタクリ”の地下茎や、ジャガイモからつくられたでんぷんであることがわかりました。
片栗粉は温度が下がると粘度が低下してしまうため、とろみづけに使用する場合は、あんかけやかきたま汁のような温かいまま食べる料理に適しています。
また、溶かすと無色透明になるので料理の色合いには影響しません。

コーンスターチの定義
「コーンスターチ」を広辞苑で調べると、
トウモロコシからつくった澱粉(デンプン)。食品・糊などに用いる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「コーンスターチ」はトウモロコシからつくられたでんぷんであることがわかりました。
コーンスターチの粘度は片栗粉に劣りますが、温度が低くなってもとろみが持続するため、冷やす過程があるカスタードクリームやチーズケーキなどの製菓に多く使用されます。
また、溶かすと白く濁った色になります。

つまり「片栗粉」と「コーンスターチ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 片栗粉は「カタクリやジャガイモからつくられたでんぷんで、溶かすと透明」
- コーンスターチは「トウモロコシからつくられたでんぷんで、溶かすと不透明」
となり、「片栗粉」は主に温度の高い料理に使用するジャガイモ由来のでんぷんであるのに対し、「コーンスターチ」は温度の低い料理や糊などに使用するトウモロコシ由来のでんぷんであることが分かりました。
料理によってはそれぞれを代用することも可能です。
全粒粉と小麦粉の違いはこちらです。
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