「刀」と「太刀」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも刃物の種類ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「刀」と「太刀」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
刀の定義
「刀」を広辞苑で調べると、
刀身が短い片刃の刃物。 短刀。小さい刃物。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「刀」は長辺が短く小さい刃物であることがわかりました。
その昔、「刀」を運ぶときの特徴として、刃を上に向けて腰帯に指して持ち運ぶ、という決まりがあったそうです。
歴史的には太刀よりも「刀」の方が後になって使用されるようになっていますが、その背景には戦闘様式の時代変化が影響しているようで、太刀は長すぎて扱いにくいことから、比較的短い「刀」が主に使用されるようになったそうです。
太刀の定義
「太刀」を広辞苑で調べると、
人などを断ち切るのに用いる細長い刃物。奈良時代に用いられた直刀ちょくとうを「大刀」と表記し、平安時代以後のものを「太刀」と書く。儀仗・軍陣に用い、刃を下向きにして腰に帯びるのを通例とする。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「太刀」は細長い刃物で、人を断ち切るために使用される刃物であることがわかりました。
刀との見分け方は、「太刀」は刀よりも遥かに長いこと、刃を地面に向けた状態で腰にぶら下げ持ち運ばれるという点です。
「太刀」は戦争時に、馬に乗りながら相手に斬りかかることができるように長辺が長くできているという特徴があります。
つまり「刀」と「太刀」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 刀は「太刀よりも短い刃物で、刃が上に向くように腰に刺し持ち運ぶ特徴がある」
- 太刀は「刃を地面に向けて持ち運び、騎馬戦などでも人を斬ることができるように長辺が長くなっている」
となり、「刀」は比較的短い刃物を指すのに対し、「太刀」は長い刃物で、戦闘様式が異なる時代背景から刃物の特徴も異なっているということが分かりました。
三徳包丁と牛刀の違いはこちらでまとめています。
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