「英語検定」と「TOEIC」と「TOEFL」の違い、あなたは説明できますか?
どれも英語の能力をはかる試験で、進学や就職などで資格の有無を問われる機会がありますが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「英語検定」と「TOEIC」と「TOEFL」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
英語検定の定義
「英語検定」は広辞苑に掲載されていないため「検定」で調べると、
①一定の基準に照らして検査し、合格・不合格・価値・資格などを決定すること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②検定試験の略。
とのことで、「検定」は検定試験の略称で、一定の基準に照らし合わせて検査し、不合格や資格などを決めることであることが分かりました。
「英語検定」は日本英語検定協会が行なっている検定試験で、実用英語の普及・向上を目的として1963年から始まりました。
やがて1968年に文部省の認定を受けたことで文部省認定の技能検定となり、現在にいたるまで多くの人が受検しています。
「英語検定」は中学校初級程度の5級から、大学卒業程度の1級まであります。
TOEICの定義
「TOEIC」を広辞苑で調べると、
(Test of English for International Communication)英語を母語としない人を対象に、英語の実用的なコミュニケーション能力を評価するテスト。米国の非営利教育団体ETS(Educational Testing Service)が主催。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「TOEIC」は英語を母国語としない人を対象にした、英語の実用的なコミュニケーション能力を評価するテストであることが分かりました。
「TOEIC」は日本語で「国際コミュニケーション英語能力テスト」と言い、英語でのコミュニケーションの程度や、ビジネス能力を評価するテストです。
「TOEIC」は獲得したスコアによってAからEの5段階で評価されます。
大学や大学院、企業によっては「TOEIC」の獲得スコアによって合否や採用が優先される場合があります。
TOEFLの定義
「TOEFL」を広辞苑で調べると、
(Test of English as a Foreign Language)米国やカナダへの留学希望者を対象に、学術的な英語運用能力を評価するテスト。米国の非営利教育団体ETS(Educational Testing Service)が主催。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「TOEFL」はアメリカやカナダへ留学を希望する人を対象とした、学術的な英語能力を評価するテストであることが分かりました。
「TOEFL」は英語を母国語としない人に対して行われており、留学先として受け入れる学校が、英語の能力を判定するために使われます。
学校によって獲得スコアの基準値が定められており、その基準をクリアすることが留学の第一歩となります。
つまり「英語検定」と「TOEIC」と「TOEFL」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 英語検定は「日本人の実用英語の普及・向上を目的として1963年から始まった検定試験」
- TOEICは「英語を母国語としない人に対して、英語能力を評価するためのテスト」
- TOEFLは「アメリカやカナダに留学を希望する人に対して、英語能力を評価するためのテスト」
となり、「英語検定」は日本人による日本人のための検定試験であり、「TOEIC」と「TOEFL」はアメリカが外国人のために行なっているテストであることが分かりました。
インターナショナルスクールとプリスクールの違いはこちらでまとめています。
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