「部分月食」と「皆既月食」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも月と太陽と地球の位置関係によって起こる現象ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「部分月食」と「皆既月食」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
部分月食の定義
「部分月食」ではなく「部分食」で広辞苑に掲載がありました。
日食・月食で、太陽または月の一部分だけ欠けて見える現象。分食。↔皆既食。
広辞苑 第七版 2582Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「月食」で調べると、
地球が太陽と月の間にきて一直線に並び、太陽の光をさえぎるため、月の光る面が一部または全部にわたって欠けること。
広辞苑 第七版 923Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「部分月食」は、太陽と地球と月がほど一直線に並んだとき、月の一部分だけが地球の影に入り暗くなる現象であることが分かりました。
月は太陽から発せられる光によって明るく照らされているため、太陽と月の間に地球がくると、月は地球の影に入った部分が暗くなってしまいます。この現象が「月食」です。
「月食」は一年で一度も見られない年もあれば、一回の年、二回の年、三回も見られる年もあります。
皆既月食の定義
「皆既月食」を広辞苑で調べると、
月食において月全体が地球の本影に入り、月面に太陽の光が直接当たらない現象。
広辞苑 第七版 476Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「皆既月食」は太陽と地球と月が一直線状に並んだときに、地球の影に月がすっぽり入って隠れてしまう現象であることが分かりました。
「皆既月食」になると、月は暗い赤色に光って見えますが、これは太陽の光のうち、赤い色だけが地球の大気の影響で屈折して月に届くためです。
つまり「部分月食」と「皆既月食」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 部分月食は「月と地球と太陽がほぼ一直線状に並び、地球の影に月が部分的に隠れる現象」
- 皆既月食は「月と地球と太陽が一直線状に並び、地球の影に月がすべて隠れる現象」
となり、「部分月食」は月が地球の影に部分的に隠れる現象であるのに対し、「皆既月食」は月が地球の影にすべて隠れる現象であることが分かりました。
日食と月食の違いはこちらでまとめています。
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