「手招く」と「こまねく」の違い、あなたは理解していますか?
「こまねく」は「手をこまねく」などと使われるため、「手招く」と同意語と認識している人も多いはず。
このページを読めば「手招く」と「こまねく」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
手招くの定義
手を振るなどして呼び寄せる。
広辞苑 第七版 2011Pより [発行所:株式会社岩波書店]
まさに招き猫のあの手が浮かびます。
こまねくの定義
コマヌクの訛。
広辞苑 第七版 1099Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「こまぬく(拱く)」を広辞苑で調べてみると
左右の手を胸の前で組み合わせる。腕を組む。転じて、何もしないで見ている。傍観する。
広辞苑 第七版 1099Pより [発行所:株式会社岩波書店]
▷近年、音変化した「こまねく」が多く使われる。
とのとで、「こまねく」は腕を組んで何もしないで見ている様を表すことが分かりました.
「こまねく」は元々「こまぬく」であり、「招く」という意味では無かったのです。
つまり「手招く」と「こまねく」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 手招くは「手を振るなどして呼び寄せる様」
- こまねくは「腕組みをして傍観している様」
となり、両者は全く異なる意味であることが分かりました。
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