「領土」と「領海」と「領空」の違い、あなたは説明できますか?
どれも自国の所有権に関する用語ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「領土」と「領海」と「領空」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
領土の定義
「領土」を広辞苑で調べると、
一国の主権を行使し得る地域。一国の統治権の及ぶ範囲。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「領土」は一国の主権を行使し得る地域、ということがわかりました。
「領土」は、国家が実効支配を行う地上の土地や領域のことです。
「国家の領土」は地表面だけでなく、地下資源や領土の上空なども含まれます。
「領土」は国家の境界を形成し、国民の生活や経済活動の基盤となります。
つまり「領土」とは、国家の統制権の及ぶ土地や領域です。

領海の定義
「領海」を広辞苑で調べると、
沿岸から一定の範囲の水域。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「領海」は沿岸から一定の範囲の水域、ということがわかりました。
「領海」は、沿岸に隣接する国が、海洋に対して主権を主張する海域のことです。
通常、「領海」は国の沿岸線から外洋に向かって広がり、基本的には12海里(約22.2キロメートル)の範囲が含まれます。
「領海内」では漁業や資源の採取、海上交通の通行などが行われ、外国の船舶や航空機に対して一定の制限を課すことができます。
つまり「領海」とは、国の主権が及ぶ一定範囲の水域です。

領空の定義
「領空」を広辞苑で調べると、
領土および領水の上の空域で、宇宙空間に至らないまでの部分を指す。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「領空」は領土および領水の上の空域、ということがわかりました。
「領空」は、領土や領海の上空に対して、国家が主権を行使できる空間を指します。
国家の「領空」は、一般的に約100キロメートルまでの上空が含まれます。
「領空内」では、国家は航空機やドローンの飛行を管理し、外国の航空機に対して航行や飛行の制限を課すことが可能です。
つまり「領空」とは、国家が主権を行使できる領域の100キロメートル上空、であるといえます。

つまり「領土」と「領海」と「領空」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 領土は「一国の主権を行使し得る地域」
- 領海は「沿岸から一定の範囲の水域」
- 領空は「領土および領水の上の空域」
となり、「領土」は国家の統制権の及ぶ土地や領域で、「領海」は国の主権が及ぶ一定範囲の水域、「領空」は国家が主権を行使できる領域の100キロメートル上空であることがわかりました。
海軍と海兵隊の違いはこちらでまとめています。
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