「信用」と「信頼」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも人や物事などに対して「信じている」ことを表す言葉ですが、意味の違いや使い分ける必要はあるのでしょうか。
このページを読めば「信用」と「信頼」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
信用の定義
「信用」を広辞苑で調べると、
信じて任用すること。確かだと信じて受け入れること。現在の行為から考えて、将来必ず義務を履行するだろうと推測し信認すること。
〔経〕(credit)給付と反対給付との間に時間的なずれのある債権・債務の関係。物品を購入してその代価を後日に支払う類。信用取引。
広辞苑 第七版 1529Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで「信用」はただ信じるだけではなく、それまでの実績から「大丈夫だ」「本当だ」などと信じることを表すことが分かりました。
そのため、基本的には何の前知識もなく突然相手を信用することはなく、それまでの相手の行動や口ぶり、成績などを踏まえたうえでの客観的な判断となります。
また、「信用取引」や「信用組合」などと使われるように経済用語として使用される場合には「債権・債務の関係」についてとなります。
信頼の定義
「信頼」を広辞苑で調べると、
信じてたよること。
広辞苑 第七版 1529Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで「信頼」は読んで字のごとく、「信じて頼ること」を指すことが分かりました。
また、通常は過去の実績などに基づいて「あの人は信頼できる」となりますが、信頼は冷静な客観的な判断だけでなく、これからに対する期待を含む主観的な判断も含みます。
さらに「信頼関係」とも言うように「信頼」は成績等の数値化できる判断基準ではなく、心と心の繋がりでもあります。
つまり「信用」と「信頼」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 信用は「相手の過去の行動や成績など、客観視できる実績を基に信じること」
- 信頼は「信じて頼ることを指し、主観的な意味合いが強い」
となり、どちらも「信じる」という意味では同じですが、信用は過去の実績など客観視できるものを判断基準にしているドライなものであるのに対し、信頼はこれからの期待も含んだ主観的なものであることが分かりました。
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