「社労士」と「労務士」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも労務管理に関連する資格ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「社労士」と「労務士」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
社労士の定義
社労士の正式名称である「社会保険労務士」を広辞苑で調べると、
行政機関等への社会保険の申請書・報告書などの作成事務を代行する者。国家試験合格者に資格が与えられる。社労士。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「社労士」は行政機関等への社会保険の申請・報告に関する業務を請け負うことができる資格であることがわかりました。
社会保険の申請や報告書などの作成は、社労士でなくても行うことができます。しかし、これらの書類は処理が煩雑で、不備があると損害賠償や未払い賃金の発生にもつながることがあるため、リスクを減らすということで社労士に代行を依頼するケースが多くあります。
労務士の定義
労務士の正式名称である「労務管理士」は広辞苑に掲載がありませんが、「労務管理」について調べると、
労働者の使用を合理化し生産性を高めるために、経営者が行う管理。人事・福利厚生・教育・労働組合対策などを含む。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことです。「労務管理士」は日本人材育成協会と日本経営管理協会が認定している民間資格で、人事や労務に関する専門的知識を身につけた労働者数を増加させることを目的として設定されています。
よって「労務士」は、人事や労務に関する専門知識をもち、生産性を高めるための指導を行うことができる資格であることがわかりました。
つまり「社労士」と「労務士」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 社労士は「行政機関等への社会保険の申請・報告書類の作成代行を請け負う資格」
- 労務士は「人事や労務に関する専門知識をもち、企業へ指導を行う資格」
となり、「社労士」は社会保険に関する代行業務を担う国家資格であるのに対し、「労務士」は人事や労務に関する知識を企業などに提供する民間資格であることが分かりました。
一級建築士と二級建築士の違いについてはこちらです。
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