「精算」と「清算」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも口にすると同じ「せいさん」という言葉ですが、「精算」と「清算」に意味や使い分け方に違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「精算」と「清算」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
精算の定義
「精算」を広辞苑で調べると、
金額などを細かに計算すること。また、計算して過不足などを処理すること。
広辞苑 第七版 1604Pより [発行所:株式会社岩波書店
とのことで「精算」はお金を計算して多い分や不足分を適切に処理することを指すことが分かりました。
駅の改札内にある電車運賃を計算して不足分を支払う機械は「精算機」であり、駐車場の料金を支払う機械も「精算機」であるなど、「精算」はお金を正しく細かく計算する際に使用されます。
確かに「精」という字は「精密」や「精工」などに使われるように、「詳しく」や「細やか」などの意味を持ちます。
清算の定義
「清算」を広辞苑で調べると
貸し借りの結末をつけること。転じて、過去の関係などにはっきりした結末をつけること。
広辞苑 第七版 1604Pより [発行所:株式会社岩波書店
会社・組合などの法人が解散した場合に、後始末のために財産関係を整理すること。
とのことで、「清算」は「借金を清算する」などに使われるように借りたお金を返金して借金を終わらせるなどのようにけじめをつけたり、キレイにすることを指すことが分かりました。
また、「関係を清算する」などのようにお金以外のことにけじめをつけたり、結末をつけること、過去をキレイにすることに対しても使われます。
「清」という字は「きれいにする」や「きよらかである」といった意味があるため、「清算」もお金や物事に対して「後始末してキレイにする」際に使用されることが分かりました。
つまり「精算」と「清算」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 精算は「お金を細かく計算して過不足分を処理すること」
- 清算は「借金や過去の関係などに結末をつけてキレイに後始末すること」
となり、どちらもお金に対して使用することのある「せいさん」という言葉ですが、「精」と「清」の持つ意味により全く別の言葉になることが分かりました。
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