「普遍」と「不変」と「不偏」の違い、あなたは説明できますか?
どれも同じ読み方の熟語ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「普遍」と「不変」と「不偏」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
普遍の定義
「普遍」を広辞苑で調べると、
あまねくゆきわたること。すべてのものに共通に存すること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「普遍」はすべてのものに共通すること、ということがわかりました。
「普遍」を構成する「普」と「遍」という漢字はどちらも「あまねく」と読み、すべてにわたって広く一般に、という意味です。
普遍について、よりイメージしやすくするために「普遍的」という言葉を用いて説明します。
普遍的は、例外なくすべてのものに当てはまるや、極めて多くのものに当てはまるなどの意味で使われます。
例えば「普遍的な真理」としたならば、すべてのものに当てはまる真理。
「人類にとって普遍的な価値」としたならば、すべての人にとって価値があるという意味になります。
不変の定義
「不変」を広辞苑で調べると、
かわらないこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「不変」はかわらないこと、ということがわかりました。
不変の意味は変化しないことであり、現状を維持すると表現することもできます。
また不変は物質的にも、概念的にも「かわらない」様子を表す言葉です。
例えば「永久不変」とは、いつまでも果てしなく続いて変わらない様子という意味であり、「不変の真実」とは、変わることのない真実となります。
不偏の定義
「不偏」を広辞苑で調べると、
かたよらないこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「不偏」はかたよらないこと、ということがわかりました。
不偏の意味を踏まえると、公平や中立、平等などの言葉に言い換えることもできます。
使用例は「不偏な視点」「不偏な立場」「不偏な意見」等があります。
つまり「普遍」と「不変」と「不偏」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 普遍は「すべてのものに共通すること」
- 不変は「かわらないこと」
- 不偏は「かたよらないこと」
となり、「普遍」は使用例に「普遍的な真理」などがあり、「不変」は現状維持とも言い換えられる言葉で、「不偏」は公平や中立と言い換えることもできる、ということがわかりました。
慎むと謹むの違いはこちらでまとめています。
コメント