「教頭」と「副校長」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも学校の先生の中で校長のひとつ下に位置する役職ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「教頭」と「副校長」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
教頭の定義
「教頭」を広辞苑で調べると、
小・中・高等学校で、校長を助け、校務を整理する職。学校教育法で規定。
広辞苑 第七版 768Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「教頭」は小・中・高等学校で校長の補佐や校務整理の役割を担っていることがわかりました。
学校のマネジメントを手伝いながら教壇にも立つという教頭も多く、学校で最も忙しいポジションであると言われることがあります。
学校教育法において、小・中・高等学校は「教頭を置かなければならない。」と定められているため、教頭は必須となっています。
ただし、副校長を置くときはこの限りではありません。
広辞苑の定義
「副校長」を広辞苑で調べると、
校長を補佐し、校務を整理・処理する職。2007年教頭の権限を強化して設置。
広辞苑 第七版 2541Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「副校長」も教頭と同じく校長の補佐や校務整理の役割を担いますが、2007年に新たに設置された役職であり、校務の処理が可能であるという点では教頭よりも高い権限を有するということがわかりました。
「副校長」は一般的には、校長とともに学校のマネジメントを行うことを主な業務としています。
学校教育法においては、小・中学校は「副校長を置くことができる。副校長を置くときその他特別の事情のあるときは教頭を置かないことができる。」、高等学校は「副校長を置くことができる。」と定められており、必要に応じて設置することのできる役職です。
つまり「教頭」と「副校長」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 教頭は「校長の補佐や校務整理を行う権限をもった教師」
- 副校長は「校長の補佐や校務整理・処理を行い、教頭よりも高い権限をもつ」
となり、どちらも校長の補佐を行う点では同じですが、一般的に「教頭」は学校のマネジメントを手伝いつつ教師の役割も果たすのに対し、「副校長」は主に学校のマネジメントを行う役職であることが分かりました。
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