「皆既日食」と「部分日食」と「金環日食」の違い、あなたは説明できますか?
どれも太陽が欠けて見える現象ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「皆既日食」と「部分日食」と「金環日食」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
皆既日食の定義
「皆既日食」を広辞苑で調べると、
太陽面全体が月面でおおわれ、日光が完全にさえぎられる場合の日食。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「皆既日食」は太陽面が月面により全部おおわれる場合の日食であることがわかりました。月によって日光が完全にさえぎられるため、一時的に太陽が見えなくなり空も暗くなります。
地球と月の公転によって、太陽・地球・月の位置関係は日々変化します。それぞれが回転しながら、太陽・月・地球の順に一直線に並んだタイミングで日食が起こります。
特に月が地球に近いときに日食が起こると、皆既日食となります。
部分日食の定義
広辞苑には「部分日食」ではなく「部分食」で掲載がありました。
日食・月食で、太陽または月の一部分だけ欠けて見える現象。分食。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「部分日食」は「部分食」ともいい、月面が太陽面の一部をおおう場合の日食であることがわかりました。
皆既日食は限られた地点でしか観測できませんが、部分日食は比較的広範囲で確認できます。
金環日食の定義
広辞苑には「金環日食」ではなく「金環食」で掲載がありました。
日食の一種。月が太陽の中央部をおおい、太陽の光が月の周囲に環状に見える。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「金環日食」は太陽面が月のまわりに環状にはみ出す場合の日食であることがわかりました。
天体が太陽・月・地球の順に一直線に並び、かつ月が地球から遠いときに日食が起こると、月が太陽を隠しきれずに金環日食となります。
つまり「皆既日食」と「部分日食」と「金環日食」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 皆既日食は「太陽面が月面により全部覆われる日食」
- 部分日食は「月面が太陽面の一部を覆う日食」
- 金環日食は「太陽面が月のまわりに環状にはみ出す日食」
となり、月面により覆われる太陽面の面積の違いによって呼び方や見え方が異なることがわかりました。
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