「発明」と「開発」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも技術や方法を生み出す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「発明」と「開発」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
発明の定義
「発明」を広辞苑で調べると、
新たに物事を考え出すこと。機械・器具類、あるいは方法・技術などをはじめて考案すること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「発明」はゼロから物事や技術などを考え出すということが分かりました。
何かを発明する場合、発想に至るプロセスは大きく2パターンに分けられます。
1つ目は、今まで存在しなかった、まったく新しいものを生み出すこと。
2つ目は、すでに存在する物事や技術を応用、もしくは組み合わせるなどして、新しいアイディアを生み出すことです。
発明や発明者については、著作権や開発費、特許料など、権利やお金にまつわる争いごとが絶えない歴史があります。
日本では、特許法の条文で発明についての定義を定めています。
開発の定義
「開発」を広辞苑で調べると、
(天然資源を)生活に役立つようにすること。実用化すること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「開発」は生活の改善と、発明の実用化ということが分かりました。
開発には、「生活の改善」と「実用化」の2つの意味があります。
生活の改善とは、 人間が住みやすいように自然環境を変えたり、木材などを利用することです。
具体的には、森林を切り開いて田畑にする土地開発や、峠道の交通をよくするためのトンネル工事などです。
実用化とは、普段の生活に利用できるように、一般化させることです。
ワクチンを例にすると、安全性と安定して供給できる姿勢を整えることを「開発」と言います。
つまり「発明」と「開発」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 発明は「ゼロから物事や技術などを考え出す」
- 開発は「生活の改善と、発明の実用化」
となり、「発明」は新たに作り出すことで、「開発」は発明を一般に普及できるよう実用化することであるということが分かりました。
創意と工夫の違いはこちらでまとめています。
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