普段何気なく発している「預金」や「貯金」という言葉。
馴染み深い言葉ではありますが、「預金と貯金の違いはなに?」と聞かれて答えられる人は少ないはず…
このページを読めば「預金」と「貯金」、さらには「預貯金」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
貯金の定義
金銭をたくわえること。かねをためること。特に、郵便局に金銭を預けること。
広辞苑 第七版 1914Pより [発行所:株式会社岩波書店]
広辞苑にある通り、「貯金」は郵便局などの国が運営する(または過去に運営していた)金融機関に預けた金銭を指す場合が多いようです。
昔は郵政省に「貯金局」という部門があるほど、「貯金」と「預金」という言葉を明確に使い分けていたようです。
預金の定義
金銭を銀行などの金融機関に預けること。また、その金銭。当座預金・普通預金・通知預金・定期預金などの別がある。
広辞苑 第七版 3021Pより [発行所:株式会社岩波書店]
「預金」は民間の金融機関(銀行・信用金庫等)に預けた金銭を指すことが多いようです。
預貯金の定義
ついでに「預貯金」という言葉も調べてみますが…
預金と貯金。
広辞苑 第七版 3034Pより [発行所:株式会社岩波書店]
ずばりそのままな意味が掲載されていました。
つまり「預貯金」は国営金融機関と民間金融機関の両方に預けている金銭を指す言葉です。
つまり「貯金」と「預金」と「預貯金」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 貯金は「国営金融機関に預けたお金のこと」
- 預金は「民間金融機関に預けたお金のこと」
- 預貯金は「国営または民間金融機関に預けたお金をまとめて指した言葉のこと」
となります。
預金や貯金は銀行の成り立ちや歴史から呼び分けられていましたが、現代では「貯金」でも「預金」でも同じような捉え方がされるため、違いを意識する必要は薄いかもしれません。
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