普段何気なく使っている「振込」や「振替」という言葉。
馴染み深い言葉ではありますが、「振込と振替の違いはなに?」と聞かれて答えられる人は少ないはず…
このページを読めば「振込」と「振替」と「送金」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
振込の定義
振替口座・預金口座などに金銭を払い込むこと。「銀行―」
広辞苑 第七版 2596Pより [発行所:株式会社岩波書店]
広辞苑には明記されていませんでしたが、多くの金融機関で振込は「他社の口座にお金を送ること」と解釈している企業が多いようです。
振替の定義
「振替」を広辞苑で調べてみると…
①ふりかえること。一時流用すること。一時入れ替えること。
広辞苑 第七版 2596Pより [発行所:株式会社岩波書店]
②簿記で、ある勘定の金額を他の勘定に移すこと。
③郵便振替の略。
の3つが掲載されていました。さらに③「郵便振替」を調べてみると…
金銭取引を行おうとする者が口座を設け、本人と取引先との受払いを郵便局を通じて帳簿上の振替によって行う制度。
広辞苑 第七版 2987Pより [発行所:株式会社岩波書店]
と掲載されていました。
「郵便振替」で索引したので「郵便局を通じて」と掲載されていますが、多くの金融機関で「振替」は「同一の銀行または支店内の別の口座へお金を送ること」を指しています。
例えば郵便局でも
- ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行への資金移動は「振替」
- ゆうちょ銀行から他銀行への資金移動は「振込」
として扱われていました。
送金の定義
金銭を送ること。また、その金銭。「―が途絶える」
広辞苑 第七版 1685Pより [発行所:株式会社岩波書店]
送金の意味はずばりそのまま「金銭を送ること」です。
つまり「振込」も「振替」も、「送金」という言葉に含まれていることになります。
つまり「振込」と「振替」と「送金」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 振込は「他銀行へお金を送ること」
- 振替は「同一銀行または支店内の別の口座へお金を送ること」
- 送金は「お金を送ること」
となります。
送金は振込と振替を包含する言葉です。
しかし利用者の利便性の観点から、「振込」と「振替」を明確に分けてサービスを提供している金融機関は少なく、同一銀行に送金する場合でも「振込」と表現している企業が多いのが現状です。
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