「様」と「御中」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも手紙やメール文などで宛先につける敬称ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「様」と「御中」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
様の定義
広辞苑で「様」を調べると、「様付け(さまづけ)」で掲載がありました。
「様」という敬称を付けて人を呼ぶこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、更に詳しくWikipedia等でリサーチしたところ、「様」は個人にむけて送る郵便物の宛名に添える敬称としても使用されることがわかりました。
「様」は相手が目上でも目下でも関係なく、誰に対しても使用できる敬称です。また、文章中だけでなく口頭でも使用することができます。
なお、宛名に役職と氏名が含まれる場合、ビジネスシーンでは「役職+氏名+様」の順で書くのが正しいとされています。
御中の定義
「御中(おんちゅう)」を広辞苑で調べると、
個人あてでない郵便物を出す時、そのあて名の下に添える語。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「御中」は個人ではなく会社や部署などに宛てた郵便物を出すときに、宛名の会社名に添える言葉であることがわかりました。
「御中」は文書に使用する敬称なので、口頭で使用することはありません。
返信先の情報がすでに記入されている返信用封筒などには、宛名に「〇〇行」と書かれていることがありますが、返信するときは「行」を二重線で消して、宛先が会社名などの場合は「御中」、個人の場合は「様」に書き換えることがマナーとされています。
つまり「様」と「御中」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 様は「個人にむけて送る郵便物の宛名に添える敬称で、口頭でも使用する」
- 御中は「会社や部署などに宛てた郵便物を出すときに宛名に添える敬称」
となり、「様」は個人名につける敬称として多くの場面で使われていますが、「御中」は組織にあてた郵便物の宛名でのみ使用される敬称であることが分かりました。
「様」や「御中」以外にもいくつかの敬称があり、ビジネスシーンでは使い方を誤ると相手によくない印象を与えてしまうことがあるので、注意が必要です。
宛と行の違いについてはこちらです。
コメント