「建築家」と「建築士」と「設計士」の違い、あなたは説明できますか?
いずれも建物を建てる時に重要となる仕事ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「建築家」と「建築士」と「設計士」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
建築家の定義
「建築家」を広辞苑で調べると、
建築物の設計・監理を職業とする人。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「建築家」は建物の設計や監理を職業とする人であることがわかりました。
「建築家」を名乗るにあたって資格などは必要ありません。
建築物のデザイン性にこだわっている人の名称として使われるような場合もあるそうです。
建築士の定義
「建築士」を広辞苑で調べると、
建築士法所定の国家試験により免許を受け、設計・工事監理などの業務を行う技術者。国土交通大臣の免許を受ける一級建築士と、都道府県知事の免許を受ける二級建築士・木造建築士がある。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「建築士」は国家試験により免許を受けて、設計や工事監理などの業務を行う技術者であることがわかりました。
なお、一級建築士と二級建築士では扱うことのできる建物の規模に違いがあります。
二級建築士のほうが設計できる建物の種類や広さに制限があり、試験の難易度も異なります。
設計士の定義
「設計士」は広辞苑に掲載がないためインターネットで調べてみたところ、設計を業務として行っている人の総称であることがわかりました。
設計士を名乗るにあたって資格などは必要ありません。
建築物の設計は原則として建築士の業務範囲であり、設計士はあくまでも建築士をサポートするという立場になります。
つまり「建築家」と「建築士」と「設計士」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 建築家は「建物の設計や監理を職業とする人で、資格は不要」
- 建築士は「設計や工事監理などの業務を行う技術者で、国家資格が必要」
- 設計士は「設計を業務として行っている人で、資格は不要」
となり、いずれも建築物にかかわる職業ですが、「建築家」と「設計士」は名乗るのに資格が不要であるのに対し、「建築士」は名乗るのに国家資格が必要であることが分かりました。
他にも職業の違いに関する記事をまとめていますので宜しければご閲覧ください。
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