「重体」と「重傷」と「軽傷」の違い、あなたは説明できますか?
どれも病気やケガの状態を表す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「重体」と「重傷」と「軽傷」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
重体の定義
「重体」を広辞苑で調べると、
病気・負傷の容体がおもく危険なこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「重体」は病気やけがなどの状態が非常に悪く、生命に危険が及んでいる状態であることが分かりました。
具体的には、脳や内臓器官の損傷、呼吸困難、心拍数が異常に低い状態、昏睡状態にある場合などを指します。
重体の状態で搬送された患者は緊急の治療が行われますが、そのまま亡くなってしまうか植物人間になるケースが多いです。
重傷の定義
「重傷」を広辞苑で調べると、
重いきず。大きな負傷。ふかで。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「重傷」は身体に深刻な損傷を負い、治療が必要な状態であることが分かりました。
具体的には、骨折や内臓器官の損傷、深い切り傷、大量出血などを指し、1か月以上の入院治療が見込まれる場合に「重傷」と表現します。
深刻な傷ではありますが生命にかかわるほどではなく、適切な治療とリハビリで回復するケースが多いです。
軽傷の定義
「軽傷」を広辞苑で調べると、
軽いきず。うすで。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「軽傷」は身体に軽度の損傷を負った状態であることが分かりました。
擦り傷や打撲、やけどなどを指し、自己処置ですぐに日常生活に戻れます。
しかし、損傷した場所が悪かったり、感染症のリスクがある場合はすみやかに医療機関を受診する必要があります。
つまり「重体」と「重傷」と「軽傷」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 重体は「生命に危険が及ぶ非常に深刻な状態」
- 重傷は「治療が必要な深刻な損傷を負った状態」
- 軽傷は「軽度の損傷を負った状態」
となり、「重体」は生命に危険が及ぶ状態、「重傷」は深刻な損傷を負ったが、命には別状がない状態であるのに対し、「軽傷」は自己処置で回復できる状態であることが分かりました。
介抱と看病と看護の違いはこちらでまとめています。
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