「児童手当」と「児童扶養手当」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも子どもを育てるためのお金として支給されるものですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「児童手当」と「児童扶養手当」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
児童手当の定義
「児童手当」を広辞苑で調べると、
児童の養育のために支給される手当。中学校修了までの児童を養育する者で、法定の所得水準以下の者に支給される。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「児童手当」は中学生以下の子どもがいる家庭に支給される手当であることがわかりました。
基本的には対象となる年齢の子どもがいる全ての家庭が手当を受け取ることができますが、世帯主である親の所得によって支給金額は異なります。
また、親の所得が1200万円を超える場合は児童手当の支給対象外となります(本記事作成時点)。
児童扶養手当の定義
「児童扶養手当」を広辞苑で調べると、
ひとり親世帯に暮らす児童について養育者に支給する手当。1961年制定の児童扶養手当法による。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「児童扶養手当」はひとり親世帯の児童を育てるために支給される手当であることがわかりました。
以前は母子家庭のみが対象でしたが、2010年からは父子家庭も支給対象に加えられています。
児童扶養手当の支給対象は、18歳に達する日以降の最初の3月31日までの子ども、または一定の障害状態にある20歳未満の子どもがいる、ひとり親の家庭です。
また、ひとり親であっても所得が基準以上である場合は支給対象外となります。
つまり「児童手当」と「児童扶養手当」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 児童手当は「中学生以下の子どもがいる家庭に支給される手当」
- 児童扶養手当は「条件を満たすひとり親家庭に支給される手当」
となり、「児童手当」は一部の高所得者を除き、対象年齢の子どもがいるほぼ全ての家庭が受け取れる手当であるのに対し、「児童扶養手当」はひとり親であることが大前提となる、ということがわかりました。
「出産手当金と育児休業給付金の違い」についてもまとめています。
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