「配布」と「配付」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも口にすると同じ「はいふ」という言葉ですが、両者には明確な意味や使い方の違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「配布」と「配付」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
配布の定義
「配布」を広辞苑で調べると、
ひろくくばること。
広辞苑 第七版 2315Pより [発行所:株式会社岩波書店
とのことで、「配布」は広く行き渡らせることを指すことがわかりました。
「配」には「割り当てる」や「くばる」の意味があり、「布」は「布教」や「流布」に使用されるように「広く行きわたらせる」意味を持ちます。
そのため、「ティッシュ配り」や「ビラ配り」など不特定多数の大勢に配る場合には「配布」の字が使用されます。
つまり、「配布されたもの」は個人情報や重要事項のない誰の手に渡っても問題のないものとなります。

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配付の定義
「配付」を広辞苑で調べると、
くばりわたすこと。一人一人にくばりつけること。
広辞苑 第七版 2315Pより [発行所:株式会社岩波書店
とのことで、「配付」は不特定多数の大人数ではなく、特定の一人一人に配ることを指すことがわかりました。
「付」は「付与」や「還付」に使われるように「ものを手渡す」意味を持ちます。
そのため、「資料の配付」や「プリントの配付」など一人一人に手渡しで配るような特定の人に向けたものを配る際に「配付」が使用されます。


つまり「配布」と「配付」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 配布は「ティッシュ配りやビラ配りのように不特定多数に広く配ること」
- 配付は「資料やテストなど、特定の人に配ること」
となり、口にすると同じ「はいふ」という言葉ですが配る相手が不特定多数であるか、特定の人であるかによって使い分けられることが分かりました。
似ているため混同しがちな「配布」と「配付」ですがそれぞれが持つ漢字の意味を考えると使い分けがしやすくなります。
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