「教諭」と「教師」と「教員」と「講師」の違い、あなたは理解していますか?
どれも人にモノを教える「先生」と呼ばれる職業ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「教諭」と「教師」と「教員」と「講師」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
教諭の定義
「教諭」を広辞苑で調べると
幼稚園・小学校・中学校・中等教育学校・高等学校・特別支援学校の正規の教員。教育職員免許法により普通免許状または特別免許状を必要とする。
広辞苑 第七版 772Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「教諭」は教員免許を持った正教員を指すことが分かりました。
つまり、「幼稚園教諭」は”幼稚園教諭免許状”を取得し、「小学校教諭」は”小学校教諭免許状”を持った、所謂「教員免許を持った人」を指すことが分かりました。

教師の定義
「教師」を広辞苑で調べると
学術・技芸を教授する人。
広辞苑 第七版 761Pより [発行所:株式会社岩波書店]
公認された資格をもって児童・生徒・学生を教育する人。教員。
とのことで、「教師」は教員免許を持って学校で勉強を教える「教諭」を指すこともあれば、特別な資格のない「家庭教師」、または宗教上の教えを行う人を指すなど資格に関わらず人にものを教える人を指すことが分かりました。

教員の定義
「教員」を広辞苑で調べると
学校に勤務して教育を行う人。教師。教育職員。
広辞苑 第七版 755Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「教員」は学校に勤めて教育を行う人を指すことが分かりました。
つまり、学校外で勉強を教える塾の先生や家庭教師を含まず、「高校教員」や「中学校教員」などのような所謂「学校の先生」を指すことが分かりました。

講師の定義
「講師」を広辞苑で調べると
講演などをする人。
広辞苑 第七版 981Pより [発行所:株式会社岩波書店]
大学・高等学校などで嘱託を受けて講義する人。また大学などで、教授・准教授に準ずる職務を行う教員の職名。
とのことで、「講師」は資格の有無に関わらず講演会を開いてお話したり、または「非常勤講師」のように1つの学校に属さずに複数の学校で講義を行う人を指すことが分かりました。
また、塾講師や予備校講師のように講義を受け持つ人も「講師」と言います。

つまり「教諭」と「教師」と「教員」と「講師」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 教諭は「教員免許をもった正教員のこと」
- 教師は「資格を持った学校の先生や、資格のない家庭教師まで幅広く”人にものを教える人”を指す」
- 教員は「学校に勤務している教師のこと」
- 講師は「資格や所属に関わらず、講演や講義をする人のこと」
となり、どれも人にものを教える職業ですがそれぞれに定義があり、微妙な意味の違いがあることが分かりました。
コメント