「アンニュイ」と「ニヒル」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもあまりやる気が無いような状況で用いられる言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「アンニュイ」と「ニヒル」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
アンニュイの定義
「アンニュイ」を広辞苑で調べると、
心が晴れず、けだるいこと。倦怠。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「アンニュイ」はフランス語が語源の”心が晴れず倦怠感がある状態”を指す言葉であることが分かりました。
日本語では「神秘的」や「ミステリアス」など、どちらかというとポジティブな意味でつかわれることが多い言葉ですが、フランス語ではやる気がなく、物憂げな状態を示す言葉であり、明るい意味では使用しません。
「アンニュイな顔」というと、表情から感情が読み取りにくく、神秘的でミステリアスな感じがするような顔のことをいいます。
もともとの顔立ちというよりも、表情に関して使われることが多いです。
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ニヒルの定義
「ニヒル」を広辞苑で調べると、
虚無的。無感動で冷めた印象を与えるさま。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ニヒル」は感情の起伏がなく冷めた印象を与える様子であることがわかりました。
ラテン語が語源となっています。
日本語では「冷静でカッコいい」というイメージで使われることもありますが、本来の意味は「冷淡で影がある」という、あまりよくない意味です。
つまり「アンニュイ」と「ニヒル」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- アンニュイは「心が晴れず気だるい様子で、フランス語が語源」
- ニヒルは「感情の起伏がなく冷めた様子で、ラテン語が語源」
となり、「アンニュイ」は物憂げな様子であるのに対し、「ニヒル」は冷めた様子であることが分かりました。
どちらも本来の意味はマイナスのイメージで使われる言葉ですが、日本語になるとポジティブな意味になることがあります。
「粋といなせの違い」についてもまとめています。
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