「実習」と「演習」と「研修」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも授業や講義で学んだことについてより深めるために行われることですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「実習」と「演習」と「研修」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
実習の定義
「実習」を広辞苑で調べると、
実地または実物について学習すること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「実習」は実際の場所で身をもって学習することであることが分かりました。
例えば教員を目指して学ぶ学生は、教育「実習」を行わなければなりません。これは実際に学生の前で授業をすることで、授業の進め方や内容、スピードなどを体感したり、また現職の先生の仕事を身をもって体験することで、教員という職業に対する理解を深めるねらいがあります。
演習の定義
「演習」を広辞苑で調べると、
①物事に習熟するために練習を行うこと。また、その練習。けいこ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②軍隊・艦隊などが実戦の状況を想定して行う訓練。
③教師の指導のもとに実地に研究活動を行う授業。ゼミナール。
とのことで、「演習」は物事を習熟するために実践を想定して練習をすることであることが分かりました。
自衛隊が「演習」を行うことがありますが、これはシュミレーションの機械や演習場などを利用して技術向上のための訓練を行うことを目的としています。
研修の定義
「研修」を広辞苑で調べると、
①学問や技芸などをみがきおさめること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②現職教育。
とのことで、「研修」は学問や技術を磨くことであることが分かりました。
「研修」は普段学んでいる学校や働いている会社などではなく、外へ出て外部のプログラムを受講することでより知識を深めたり、技術を磨くことを目的としています。
つまり「実習」と「演習」と「研修」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 実習は「実際の現場に出向いて身をもって学習することで、より理解を深めることができる」
- 演習は「実際の現場を想定して練習を行うことで、自衛隊などが軍事演習を行なっている」
- 研修は「外へ出向いてプログラムを受講することで、技術の向上を目的としている」
となり、「実習」と「演習」と「研修」はどれも学習した内容をより深く理解するために必要なことであることが分かりました。
授業と講義の違いはこちらでまとめています。
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