「旅館」と「ホテル」と「民宿」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも宿泊施設ですが、旅館・ホテル・民宿に明確な定義はあるのでしょうか。
このページを読めば「旅館」と「ホテル」と「民宿」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
旅館の定義
「旅館」を広辞苑で調べると、
旅行者を宿泊させることを業とする家。主に和式の構造・設備を持つものにいう。やどや。
広辞苑 第七版 3099Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、旅館は主に畳に布団といった和室の客室を持つ宿泊施設であることが分かりました。
旅館は施設によっては素泊まりすることも出来ますが、基本的には朝夕の食事が付きます。
また、温泉が無くても旅館ではありますが、温泉を売りにした旅館が多いことから「旅館=温泉旅館」のイメージが強いかもしれません。
さらに旅館と言えば、お部屋での日本食や、おもてなしのお饅頭やお茶、館内着の浴衣などあらゆる面で日本らしさを感じられる宿泊施設でもあります。
ホテルの定義
「ホテル」を広辞苑で調べると、
旅館。特に、西洋風の宿泊施設。1860年(万延1)オランダ人による横浜ホテルに始まり、東京では68年(明治1)築地ホテル館が最初。
広辞苑 第七版 2710Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、ホテルは主に洋風の宿泊施設であり、部屋も土足タイプで寝床は布団ではなくベッドが基本となることが分かりました。
しかし、中には畳スペースのある和洋室を用意したホテルや、玄関で靴を脱ぐタイプの子供にやさしい「キッズルーム」のあるホテルなどがあります。
また、部屋で食事をとれるルームサービスなどもありますが、館内にあるレストランでビュッフェなどの食事を頂く場合が多くあります。
さらに、洋風であるため部屋着はロングのパジャマであることが多く、ホテルのランクにもよりますが用意された部屋着やスリッパで部屋の外に出ることは禁じられています。
民宿の定義
「民宿」を広辞苑で調べると、
一般民家が許可を得て営む簡易な宿泊施設。
広辞苑 第七版 2843Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、民宿は民家または専用の施設に旅行客が寝泊まりする宿泊施設であり、家族で経営するなど小規模なところが多くあります。
こじんまりとしているため、部屋以外の風呂やトイレが他の宿泊客と兼用であったり、食事場所も家のダイニングルームのような場所となります。
家庭的な料理や、地元の特産を食べたい場合や割安に宿泊したい場合などにおすすめの宿泊施設です。
つまり「旅館」と「ホテル」と「民宿」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 旅館は「和式の構造で、畳の部屋に布団、浴衣、温泉など日本を感じる宿泊施設」
- ホテルは「洋風の宿泊施設で、部屋は土足でベッドがあり、部屋着はパジャマが用意されている」
- 民宿は「主に家族経営などの小規模で、人の家にお邪魔したような宿泊施設」
となります。
和室や和食、温泉などを求めるのであれば旅館、洋室の部屋でベッドで寝たい、スタイリッシュな空間が好みの場合にはホテル、家庭的な空間を好む場合には民宿と目的や好みの応じて選ぶことが出来ます。
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