「重曹」と「セスキ炭酸ソーダ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも同じ売り場に並び、掃除に使用することが多い商品ですが、明確に使い分けできている人は多くないかもしれません。
このページを読めば「重曹」と「セスキ炭酸ソーダ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
重曹の定義
重炭酸曹達ソーダの略。炭酸水素ナトリウムの俗称。
広辞苑 第七版 1381Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「炭酸水素ナトリウム」を広辞苑で調べると
化学式NaHCO3 無色の結晶。加熱すると二酸化炭素と水を失って炭酸ナトリウムに変化する。ベーキング‐パウダー、医薬(制酸剤)、絹・羊毛などの洗浄漂白剤、消火剤などに用いる。重炭酸ナトリウム。重炭酸ソーダ。重曹。
広辞苑 第七版 1846Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、重曹は掃除の他、膨らし粉や消火剤としてなど多くの役割を担っていることが分かりました。
科学的なことは難しいので、洗剤としての役割をメーカーサイトなどでリサーチしたところ、重曹はアルカリ性のため手垢や油汚れなどの酸性の汚れを落としてくれることが分かりました。
重曹は水に溶けにくいため溶かしてスプレーとして使用することは出来ませんが、そのままふりかけて脱臭として使用したり、焦げ付きや油汚れには水で練ってペースト状にしたものを研磨剤として使用する方法が効果的です。
セスキ炭酸ソーダの定義
「セスキ」を広辞苑で調べると「セスキテルペン」で掲載がありました。
(セスキは1倍半の意)15個の炭素原子をもつテルペンの総称。種々の植物精油に含まれる。
広辞苑 第七版 1634Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことですが、科学的なことは難しいので、洗剤としての役割をメーカーサイトなどでリサーチしたところ、セスキ炭酸ソーダは重曹と同様にアルカリ性のため手垢や油汚れなどの酸性の汚れを落としてくれることが分かりました。
セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいため研磨剤としての使用は出来ませんが、溶かしたものを吹きかけて掃除する手軽さがあります。
また、セスキ炭酸ソーダは重曹よりも汚れを落とす効果が強いため専用の洗剤を買わずにキッチン周りやドアノブなど様々な場所に使用できるナチュラル洗剤としても人気があります。
つまり「重曹」と「セスキ炭酸ソーダ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 重曹は「水に溶けにくいためそのまま振りかけて脱臭に使用したり、水で練ってコゲや油汚れを落とすクレンザーとして使用する」
- セスキ炭酸ソーダは「重曹よりも油汚れ、手垢汚れに強く水に溶けやすいためスプレーにして使用するのが便利」
となり、酸性の汚れに対しては重曹よりもセスキ炭酸ソーダの方が強いことが分かりました。
しかし、研磨剤としての重曹、スプレーとしてのセスキ炭酸ソーダと使い方に合わせてどちらもあるとより便利に使用することが出来ます。
また、溶けにくい重曹ですが水と沸騰させることでセスキ炭酸ソーダと同じくらい汚れを落とすようになります。
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