「湯葉」と「豆腐皮(トウフーピー)」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも大豆を加工してつくられるものですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「湯葉」と「豆腐皮(トウフーピー)」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
湯葉の定義
「湯葉」を広辞苑で調べると、
豆乳を静かに煮立て、上面に生じた薄皮をすくい上げて製した、蛋白質に富む食品。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
生(なま)湯葉と干(ほし)湯葉とがある。
とのことで、「湯葉」は豆乳を加熱したときに表面にできる薄皮であることがわかりました。
湯葉にはタンパク質が豊富に含まれていて、精進料理に欠かせない食材です。
加熱した豆乳にできた膜を串で引き揚げたものを「生湯葉」、生湯葉を乾燥させたものを「干湯葉」といいます。
そのほかに、生湯葉を何枚も重ねて固めた「角湯葉」や、生湯葉を半乾燥の状態のうちに巻いたり結び目を作った「結び湯葉」などもあります。
豆腐皮(トウフーピー)の定義
「豆腐皮(トウフーピー)」を広辞苑で調べたところ、「ゆば(豆腐皮)」と同じであることが分かりました。
インターネットでさらに詳しく調べたところ、豆腐皮は主に中国料理で前菜や炒め物に使われる食材で、湯葉と同じ製法、形状であるため「中国湯葉」と呼ばれることもある、ということがわかりました。
豆腐皮は厚みがあり1枚あたりが大きく、しっかりとした噛み応えがあるのが特徴です。
長い1枚のシート状に引き延ばされていて、食材を包んだり、細長く刻んで麺のように食べたりします。
つまり「湯葉」と「豆腐皮(トウフーピー)」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 湯葉は「豆乳を加熱したときに表面にできる薄皮で、主に精進料理に用いる」
- 豆腐皮(トウフーピー)は「作り方は湯葉と同じで、主に中国料理に用いる」
となり、「湯葉」は豆乳から作る薄い膜で日本料理に用いるのに対し、「豆腐皮(トウフーピー)」は湯葉よりも分厚く作られていて、中国料理に用いることが分かりました。
「木綿豆腐と島豆腐の違い」についてもまとめています。
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