「和傘」と「番傘」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも日本で昔から使われている傘の種類ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「和傘」と「番傘」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
和傘の定義
「和傘」を広辞苑で調べると、
和式のかさ。特に、竹の骨組に油紙や布を貼ったもの。番傘・蛇の目傘など。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「和傘」は竹でできた骨組みに油を引いた和紙を貼って作った和式の傘であることがわかりました。
一般的には、職人が一本一本手作りで仕上げます。
和傘には雨傘以外にも様々な種類があり、用途に応じて形状や装飾が異なります。
例えば、茶道で使用される「蛇の目傘」、舞台や踊りで使われる「舞傘」、日差しを避けるための「日傘」などが代表的です。
また、和傘はその美しいデザインから、インテリアや装飾としても人気があります。
濡れたまま放置すると和紙が傷みやすく、乾燥させる際には直射日光を避けるなどのメンテナンスが必要となるため、取り扱いには注意が必要です。

番傘の定義
「番傘」を広辞苑で調べると、
竹骨に紙を張り油をひいた、粗末な雨傘。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「番傘」は和傘の一種であり、主に雨傘として使用するものであるということがわかりました。
デザインは比較的シンプルで、無地や落ち着いた色合いのものが多いですが、雨の日に使用できるよう強度の高い作りになっています。
最近ではカラフルな番傘も登場し、観光地などで見かけることも増えています。

つまり「和傘」と「番傘」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 和傘は「様々な用途で用いられる、美しいデザインの傘」
- 番傘は「主に雨傘として使用するためのシンプルな傘」
となり、どちらも竹と和紙で作られた傘ですが、「和傘」は見た目の美しさを重視するのに対し、「番傘」は雨除けの機能を重視した傘であることが分かりました。
「はんてんとちゃんちゃんことどてらの違い」についてもまとめています。
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