「単願」と「専願」と「併願」の違い、あなたは説明できますか？
いずれも受験の出願方法を指す言葉ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「単願」と「専願」と「併願」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
単願の定義
「単願」を広辞苑で調べると、
受験の際、一つの学校のみを志願すること。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「単願」は受験生が特定の学校に対して「この学校しか受けない」と決めて出願する方法であることがわかりました。
主に推薦入試やAO入試などで用いられる制度で、「併願不可」の条件がついています。
多くの場合、単願での出願は学校側にもその意思が伝えられます。
その結果、「合格したら必ず入学する」という約束が前提にはなりますが、合格の可能性がやや高くなるケースもあります。
ただし他の学校を受けていない分、進学先がなくなってしまうリスクもあるため注意が必要です。
専願の定義
「専願」を広辞苑で調べると、
単願に同じ。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「専願」も単願と同じ意味であり、一つの学校に絞って受験をする方法であることがわかりました。
併願の定義
「併願」を広辞苑で調べると、
受験の際、複数の学校を志願すること。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「併願」は複数の学校に同時に出願して、いくつかの選択肢を持ちながら受験する方法であることがわかりました。
併願の最大のメリットは、進学先の選択肢を広げられることです。
特に本命校の試験日より前に、滑り止めとしてほかの学校の試験を受けておくケースが多く、万が一第一志望が不合格だった場合でも他の合格校に進学できる安心感があります。
ただし、併願可能な試験と、専願でしか受けられない試験があるため、出願時の条件をよく確認する必要があります。
つまり「単願」と「専願」と「併願」の違いは？
つまりそれぞれの違いは
- 単願は「一つの学校に絞って受験をする方法で、滑り止めは受けない」
- 専願は「単願と同じで、一つの学校しか受験しないこと」
- 併願は「複数の学校を受験し、進学先の選択肢を多く持っておくこと」
となり、「単願」と「専願」は一つの学校しか受けない代わりに合格の可能性がやや高くなる場合のある受験方法であるのに対し、「併願」は複数の学校を受験するため第一志望校が不合格でも進学できる可能性がある、ということが分かりました。
「センター試験と大学入学共通テストの違い」についてもまとめています。
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