「鷹の爪」と「唐辛子」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも辛みを持つ食材ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「鷹の爪」と「唐辛子」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
鷹の爪の定義
「鷹の爪」を広辞苑で調べると、
トウガラシの一品種。果実は円柱状で先がとがり、長さ3センチメートル内外、上向きについて赤色に熟し、種子とともに極めて辛い。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「鷹の爪」はトウガラシの一種で、主に料理に風味や辛さを加えるために利用されるものであることがわかりました。
乾燥させた状態で販売されることが多く、辛みとともに、特徴的な赤い色が料理に彩りを与えます。
少し曲がっていて先端が尖っている形が鷹のかぎづめに似ていることから、鷹の爪と呼ばれるようになったと言われています。
唐辛子の定義
「唐辛子」を広辞苑で調べると、
ナス科の一年草。熱帯アメリカ原産とされる。果菜として世界で広く栽培され、インド・東南アジアにも品種が多い。日本には16世紀頃に渡来。夏、白色の小五弁花をつける。果実は未熟の間は濃緑色、熟すると赤くなる。多くの栽培品種があり、辛味種は、果皮・種子に刺激性の辛味を有し、乾燥して香辛料とする。甘味種は、ピーマンと呼ばれ、食用。観賞用もある。南蛮辛子。南蛮。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「唐辛子」は熱帯アメリカ原産のナス科植物であることがわかりました。
唐辛子には数千もの品種が含まれます。
唐辛子というと辛いイメージが強いですが、ピーマンやししとうのように辛くない種類もあります。
唐辛子の辛さを表す単位はスコヴィル値です。
これは辛味成分である総カプサイシン濃度を換算したもので、高ければ高いほど辛いということになります。
つまり「鷹の爪」と「唐辛子」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 鷹の爪は「唐辛子の一種で、見た目がとがった鷹のツメに似ている」
- 唐辛子は「ナス科の植物で、さまざまな種類があるが、カプサイシン含有量によって辛味の程度が異なる」
となり、「鷹の爪」は「唐辛子」の一種であり、ほどよい辛さをもつことから、料理に使ったり見た目のアクセントに使用されることの多い香辛料であることがわかりました。
「レッドペッパーとチリペッパーとチリパウダーの違い」についてもまとめています。
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