「卒業」と「脱退」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも「所属していた場所を離れる」ことを意味しますが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「卒業」と「脱退」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
卒業 の定義
「卒業」を広辞苑で調べると、
一つの業をおえること。比喩的に、ある程度や段階を通り越すこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「卒業」は学校やある場所で決められたことをすべて学び終えることを指します。
小学校を卒業する場合、その学校で必要な勉強や活動を一通り終えたことになります。
つまり、「終わり」であると同時に、新しい道へ進むための「スタート」でもあります。
「卒業」という言葉は、学校以外にも使われます。
何かをやり遂げたときや、長く続けた趣味や役割を終えるときにも「卒業」と表現することがあります。
このように、卒業には「一区切りをつけて次の段階に進む」という前向きな意味が込められています。
脱退 の定義
「脱退」を広辞苑で調べると、
ぬけしりぞくこと。ぬけさること。いったん加入した団体などからぬけること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「脱退」は一度入ったグループや団体から抜けて、そのつながりを終わりにすることを指します。
運動クラブや音楽グループに入って活動していた人が、そのグループをやめる場合を「脱退」と言います。
この言葉は「やめる」という意味が強く、グループの決まりに沿って活動を続けるのが難しいときや、自分の事情でその場所から離れる必要があるときに使われることが多いです。
卒業と異なり、「次の段階に進む」という意味合いよりも「関係を終わらせる」という気持ちが強い点が特徴です。
つまり「卒業」と「脱退」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 卒業は「一区切りをつけて次の段階に進むこと」
- 脱退は「つながりや関係を終わらせること」
となり、「卒業」は一つの行を終えた前向きな進歩であるのに対し、「脱退」はつながりの終わり、関係を解消する行為であることが分かりました。
終業式と修了式の違いはこちらでまとめています。
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