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失火と出火の違い。定義・意味・使い方は?広辞苑より。  

自然・現象・生物

「失火」と「出火」の違い、あなたは説明できますか?

どちらも火事に関する言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「失火」と「出火」の違いがわかります。

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広辞苑より

広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。

失火の定義

「失火」を広辞苑で調べると、

過って火災を起こすこと。また、その火災。

広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]

とのことで、「失火」は自分の不注意や過失によって火事を起こしてしまうことである、ということがわかりました。
具体的には、タバコの不始末やコンロの消し忘れ、火のそばに燃えやすいものを置く、などがあてはまります。

ちなみに日本では、「失火責任法」によって、失火の場合は重過失がない限り他人に損害賠償をしなくてもよいと定められています。
つまり、故意ではなく不注意による火災で隣家を焼いてしまった場合、通常の過失であれば損害賠償責任を問われません。
ただし極端な不注意で火事を起こした場合は、責任を負うことになります。

出火の定義

「出火」を広辞苑で調べると、

火事を出すこと。火災をおこすこと。

広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]

とのことで、「出火」は火災が発生すること自体を意味する言葉である、ということがわかりました。

「出火」は原因に関係なく、失火による火災、放火による火災、漏電などの事故による火災など、すべてを含みます。
例えばニュースで「〜から出火した」と報じられた場合は、その出火原因が失火なのか放火なのかはまだ分かっていない段階であり、火事が起きたという事実のみを伝えようとする意図があります。

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つまり「失火」と「出火」の違いは?

つまりそれぞれの違いは

  • 失火は「人の不注意や過失によって火事を起こしてしまうこと
  • 出火は「火事が起きること」

となり、「失火」は火事の原因が人為的な不注意によるものとして明らかであるのに対し、「出火」は火災が発生したという事実そのものを指し、原因を問わない中立的な表現である、ということが分かりました。

「全壊と半壊の違い」についてもまとめています。

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