「鹿」と「トナカイ」の違い、あなたは説明できますか？
どちらもシカ科に属する哺乳類ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「鹿」と「トナカイ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
鹿の定義
「鹿」を広辞苑で調べると、
ウシ目（偶蹄類）シカ科の哺乳類の総称。特にニホンジカをいう。体長1.5メートルほどだが、北のものほど大きい。角は牡のみにあり、成長したものでは40センチメートルほど、毎年生えかわる。アジア東部に広く分布し、日本では北海道から沖縄まで生息するが、いくつかの亜種、または種に分けることもある。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「鹿」はシカ科の哺乳類の総称であり、日本では主にニホンジカを指していることがわかりました。
ニホンジカ以外にも多くの種類があり、世界の広い範囲に生息しています。
鹿は古くから神聖な動物として扱われ、日本では神の使いとされることもあります。
特に奈良では鹿は天然記念物に指定され、人との距離が非常に近い存在となっています。
ニホンジカのオスには枝分かれした立派な角があり、奈良公園では毎年角切りが行われます。
トナカイの定義
「トナカイ」を広辞苑で調べると、
（アイヌ語から）シカ科の哺乳類。ニホンジカより大きく、体長2メートル。雌・雄ともに角を持つが、雌の角は小さい。北極を取り巻く地域に広く分布し、北ヨーロッパやシベリアでは家畜化されてもいる。ツンドラにいるトナカイは季節的に大群をつくって長距離を移動する。じゅんろく。カリブー。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「トナカイ」は鹿の一種であり、主に寒い地域に生息していることがわかりました。
オスもメスも角が生えているのが特徴で、寒さに適応した分厚い毛皮と大きな蹄を持っています。
トナカイはクリスマスシーズンにはサンタクロースのそりを引く動物として親しまれ、世界中で愛されています。
また遊牧民によって家畜として使用されることもあり、移動手段や食料源としても重要な存在です。
つまり「鹿」と「トナカイ」の違いは？
つまりそれぞれの違いは
- 鹿は「シカ科の哺乳類の総称であり、オスのみが立派な角をもつ」
- トナカイは「主に寒い地域に生息するシカ科動物で、オスとメス両方に角が生えている」
となり、「鹿」はシカ科哺乳類全体を指しているのに対し、「トナカイ」はシカの仲間の中でも耐寒性に特化している種類であることが分かりました。
「牛と水牛の違い」についてもまとめています。
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