「サラダ油」と「キャノーラ油」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも料理に使う油ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「サラダ油」と「キャノーラ油」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
サラダ油の定義
「サラダ油」を広辞苑で調べると、
主にサラダのドレッシングなどに用いる精製度の高い食用植物油。低温でも凝固・白濁しない。サラダオイル。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「サラダ油」は主にサラダのドレッシングなどに用いる食用植物油であることがわかりました。
主にコーン油、大豆油、ひまわり油などがブレンドされたものがあります。
サラダ油は味があっさりとしており、料理の味を引き立てるのが特徴です。
加熱にも強く、揚げ物や炒め物などに使用することができます。
比較的安価で入手しやすい一方、多くの不飽和脂肪酸(オメガ6脂肪酸)を含んでいるため、摂取のし過ぎには注意が必要です。

キャノーラ油の定義
「キャノーラ油」を広辞苑で調べると、
食用菜種油の一種。品種改良によって有害なエルカ酸やグルコシノレートの含有量を減らした、キャノーラ種の菜種から採取。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「キャノーラ油」は菜種の種子から抽出される食用植物油であることがわかりました。
菜種油は灯明油や食用として古くから利用されてきましたが、体に有害なエルカ酸やグルコシノレートなどの不飽和脂肪酸含有量が多いことが問題となっていました。
1974年、主要生産国であるカナダでエルカ酸とグルコシノレート含有量を抑えた品種(キャノーラ種)が開発され、この植物から抽出した油が「キャノーラ油」として販売されるようになりました。
サラダ油と同様に広く家庭で使用されていますが、比較的飽和脂肪酸が少ないため、健康志向の高い人々に特に好まれています。

つまり「サラダ油」と「キャノーラ油」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- サラダ油は「比較的安価な食用植物性油で、オメガ6脂肪酸などの不飽和脂肪酸を多く含む」
- キャノーラ油は「飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の含有量が少ない食用植物性油」
となり、どちらもサラダや加熱調理に使用する植物性の油ですが、「サラダ油」よりも「キャノーラ油」のほうが体に有害な物質の含有量が少ない、ということが分かりました。
「オリーブオイルとエキストラバージンオリーブオイルの違い」についてもまとめています。
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