「サビ」と「落ちサビ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも楽曲のパートを指す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「サビ」と「落ちサビ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
サビの定義
「サビ」を広辞苑で調べると、
歌謡曲で、他より強調された聞かせどころの部分。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「サビ」は歌の中でも最も盛り上がる部分であることがわかりました。
一般的には1曲の中に数回登場し、繰り返されることで曲のテーマやメッセージを強調する役割を持っています。
日本の音楽では「Aメロ」「Bメロ」を経てサビに到達する構成が多く、メロディや歌詞を印象的に作ることによって聞き手の記憶に強く残るように工夫されています。
聴いた瞬間に引き込まれるようなサビは、ヒット曲に共通する大きな要素の一つといえます。


落ちサビの定義
「落ちサビ」は広辞苑に掲載がないためインターネットで調べてみたところ、曲の後半で登場する静かなサビ部分を指すということがわかりました。
通常のサビが盛り上がりのピークであるのに対し、落ちサビは音数やテンポ、ボーカルの力強さをあえて抑え、聴き手の感情を一度沈めるような演出が特徴です。
サビのメロディを踏襲しつつ、シンプルなアレンジに変えたり、ボーカルを囁くように歌うことで、曲全体にメリハリをもたせることができます。
多くの楽曲では、この落ちサビの後にラストサビ(大サビ)で再び盛り上がる構成が取られ、曲全体をドラマチックに仕上げています。

つまり「サビ」と「落ちサビ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- サビは「曲の中でも最も盛り上がる部分」
- 落ちサビは「曲の後半で登場する静かなサビ部分」
となり、「サビ」は曲の代表となるような印象的なメロディや歌詞で構成されるのに対し、「落ちサビ」はサビの後に聞き手を一度落ち着かせて、再度ラストの盛り上がりへ誘うための部分であることが分かりました。
「演歌と歌謡曲とJ-POPの違い」についてもまとめています。
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