利益と純利益の違い。定義・意味・使い方は？広辞苑より。

「利益」と「純利益」の違い、あなたは説明できますか？

どちらも売上に関する指標ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

広辞苑より

広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。

利益の定義

「利益」を広辞苑で調べると、

利得。もうけ。

広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]

とのことで、「利益」は事業などによって発生したもうけを意味することがわかりました。
ビジネスにおいては、利益は売上高から費用を引いた残りの金額を指します。
そのため、企業の収益性を評価する基本的な指標のひとつとして用いられます。

利益は、「粗利益」、「営業利益」、「経常利益」などに分けられます。
それぞれの計算方法は以下の通りです。

• 粗利益＝売上高－売上原価
• 営業利益＝粗利益－（販売費＋一般管理費）
• 経常利益＝営業利益＋営業外収益－営業外費用

純利益の定義

「純利益」を広辞苑で調べると、

会計上の利益概念の一つ。1会計期間の総収益から総費用を差し引いたもの。経常利益に特別損益を加減する。純益。

広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]

とのことで、「純利益」は経常利益に特別利益を加え、そこから利息や税金、特別損失を引いた数字で、最終的なもうけの金額であることがわかりました。

純利益は企業の実質的な財務状況を反映するため、経営状態を評価する上で非常に重要な指標となります。
一般的に財務諸表の「損益計算書」に記載されていて、企業の収益性や効率性を分析する際の基準として広く利用されています。

純利益の高い企業は新たな投資や事業拡大の余裕があると判断できます。
経済環境や市場動向の影響を受けて変動する可能性があり、企業の長期的な成長戦略においても重要な要素となります。

つまり「利益」と「純利益」の違いは？

つまりそれぞれの違いは

• 利益は「売上高から諸費用を引いた残りの金額」
• 純利益は「経常利益から利息や税金、特別利益、特別損失などを考慮した、最終的なもうけの金額」

となり、「利益」は基本的な営業活動から得られる収益を指すのに対し、「純利益」は最終的な利益を指すということが分かりました。

「年収と手取りの違い」についてもまとめています。

年収と手取りの違い。定義・意味・使い方は？広辞苑より。

「年収」と「手取り」の違い、あなたは説明できますか？ どちらも仕事などによって手に入れるお金に関する言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。このページを読めば「年収」と「手取り」の違いがわかります。

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2024.08.14