「OEM」と「ODM」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもビジネスモデルのひとつですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「OEM」と「ODM」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
OEMの定義
「OEM」を広辞苑で調べると、
(original equipment manufacturing)相手先ブランドによる生産。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
注文側の商標で販売される商品を受託生産すること。
とのことで、「OEM」は他社のブランド名で販売される製品を製造するビジネスモデルであることがわかりました。
OEMは製品の設計や開発を行わず、顧客となる企業が提供する仕様に基づいて製造を行います。
OEMのメリットは、製品開発や市場調査にかかるコストを削減できる点です。
これにより自社のマーケティングや販売戦略に集中し、効率的にビジネスを展開できます。
また、OEMは通常、大量生産を行うため、自社で作るよりもコストパフォーマンスが高いのというのも特徴です。
ODMの定義
「ODM」は広辞苑に掲載がないためインターネットで調べてみたところ、「Original Design Manufacturer」の略であり、自社で製品の設計や開発を行ったものを、他社ブランドの名で製品を供給するビジネスモデルであることがわかりました。
ODMは自社の技術やデザイン力を活かして独自性のある製品を製造することができるため、製品の革新性をアピールしたり、差別化を図りやすいのが特徴です。
世の中のニーズに迅速に対応することができますが、一方で設計や開発に対する初期投資が必要となります。
つまり「OEM」と「ODM」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- OEMは「自社では仕様に基づいた製造のみを行い、製品の設計や開発、販売等は他社の名前で行うこと」
- ODMは「自社で製品の設計から製造までを行い、販売は他社の名前で行うこと」
となり、「OEM」は製造に重点を置いたビジネスモデルであるのに対し、「ODM」は設計開発と製造に重点を置いたビジネスモデルであることが分かりました。
「買収とM&Aの違い」についてもまとめています。
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