「にごり酒」と「どぶろく」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも白く濁った見た目のお酒ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「にごり酒」と「どぶろく」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
にごり酒の定義
「にごり酒」を広辞苑で調べると、
糟(かす)をこさないで、白く濁っている酒。だくしゅ。どぶろく。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「にごり酒」は製造過程で発生した酒粕が完全に取り除かれていないため、白濁した状態になっている日本酒であることがわかりました。
日本酒は、蒸し米、麹、酵母、および水を合わせて発酵させた「醪(もろみ)」と呼ばれるものを、布などでしぼってろ過することで、液体(日本酒)と固形成分(酒粕)に分けます。
この液体部分に残っている細かい固形成分をある程度残したままのものを「にごり酒」、固形成分を完全の取り除いたものを「清酒」といいます。
固形成分を多く残した順に、あらごし>うすにごり>おりがらみ、と呼び方が異なります。
どぶろくの定義
「どぶろく」を広辞苑で調べると、
糟(かす)を漉し取らない日本酒。にごりざけ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「どぶろく」はにごり酒の一種であることがわかりました。
にごり酒のなかでも、もろみをろ過した後の液体中にわずかに残っている酒粕を取り除かずにそのままにしたものを、どぶろくといいます。
どぶろくは他の日本酒と比較すると米の甘みが強く、口当たりが非常にまろやかです。
伝統的に家庭で作られることが多く、地域によってはその製法や味わいが異なることがあります。
つまり「にごり酒」と「どぶろく」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- にごり酒は「日本酒を作るときに出た固形成分をある程度取り除いたお酒」
- どぶろくは「固形成分を全く取り除かずに作ったお酒」
となり、どちらも日本酒を作るときの固形成分をろ過しきらずに作ったお酒ですが、「どぶろく」のほうが「にごり酒」よりも固形成分が多く、ドロっとした口当たりであることが分かりました。
「日本酒と料理酒の違い」についてもまとめています。
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