「苦手」と「下手」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも「上手にできない」や「スキルが低い」というイメージがありますが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「苦手」と「下手」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
苦手の定義
「苦手」を広辞苑で調べると、
不得手。不得意。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「苦手」は得意ではないという意味であり、大まかに分類すると2つの意味があることが分かりました。
例えば、能力や技術、スキルが低い場合は「料理を作るのが苦手」と表します。
もう一方の意味は、能力に関わらず好きではない場合も苦手にあてはまり、「性分が合わない」や「嫌な感じを抱いた」ときの心理的なハードルを表現したものです。
例えば、「魚料理が苦手」や「大勢の前で話すのが苦手」などに使用されます。
下手の定義
「下手」を広辞苑で調べると、
物事に巧みでないこと。不器用なこと。いいかげんなこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「下手」は、上手ではないという意味であることが分かりました。
技術が低かったり、完成度が低かったりした場合に使われます。
反対語である「上手」は褒める場面で使用される言葉です。
そのため、下手という言葉は他人に使うと失礼な印象が強い言葉でもあります。
例えば、「友人は料理が上手だ」を逆の意味にすると「友人は料理が下手だ」となります。
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つまり「苦手」と「下手」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 苦手は「能力が低い、あるいは能力に関わらず好きではないという2つの意味をもつ言葉」
- 下手は「技術や能力が低いことを表す」
となり、どちらも能力やスキルが低い状態を表していますが、「苦手」がもつ好きではないという意味合いは、「下手」には含まれないことが分かりました。
「好き嫌いと食わず嫌いの違い」はこちらでまとめています。
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