「波」と「津波」の違い、あなたは説明できますか？
どちらも自然現象について表す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「波」と「津波」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
波の定義
「波」を広辞苑で調べると、
水面の高低運動。波浪。波浪のように動いて凹凸・起伏を生ずるもの。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「波」は主に風によって水面に生じる摩擦が原因で発生するものということが分かりました。
特徴として、波長、周期、振幅があります。波長は波の山から山までの距離、周期は波が一定の場所を通過する時間、振幅は波の高さの半分を示します。
サーフィンやボディボードなど、波を利用したマリンスポーツも盛んに行われており、波は、自然の力強さと美しさを感じさせてくれる存在です。
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津波の定義
「津波」を広辞苑で調べると、
地震による海底陥没や隆起、海中への土砂くずれ、海底火山の噴火などが原因で生ずる水面の波動。海岸付近で海面が高くなり、湾内などで大きな災害をひき起こす。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「津波」は海底の地震や火山の噴火、地滑りなどによって海水が一気に大規模に動き出し、海面や沿岸に大きな波として到達する現象ということが分かりました。
主に海底地震（特にプレートのずれによるもの）、火山噴火、海底の地滑りなどが原因で起こり、波長が非常に長く、普段の波と比べて海面の変動が大きいため、遠くの震源からでも長い時間を経て到達します。
つまり「波」と「津波」の違いは？
つまりそれぞれの違いは
- 波は「波は、エネルギーが媒質を通じて伝わる揺れや振動の現象」
- 津波は「津波は、海底の変動によって引き起こされる巨大な海の波で、沿岸に壊滅的な被害をもたらす現象」
となり、「波」はある場所で生じた振動が、時間とともに周囲に伝わっていく現象に対し、「津波」は人命や財産を脅かす非常に危険な自然現象ということが分かりました。
「高波と波浪の違い」についてもまとめています。
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