「交ぜる」と「混ぜる」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも複数のものを一つにまとめることを意味する言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「交ぜる」と「混ぜる」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
交ぜるの定義
「交ぜる」を広辞苑で調べると、
種類の異なるものを加え入れる。まじえる。また、異質のものをいっしょにして均質にする。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「交ぜる」は種類の異なるものを一緒にして均質にすることであるとわかりました。
さらに漢字の成り立ちについて遡ると、「交」は人が足を交差する様子をあらわす象形文字です。
このことから、「交ぜる」は一度ごちゃまぜにしても後で元に戻すことができる(=分離することができる)ものに対して用いる表現であるということがわかりました。

混ぜるの定義
「混ぜる」を広辞苑で調べると、
種類の異なるものを加え入れる。まじえる。また、異質のものをいっしょにして均質にする。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「混ぜる」は広辞苑上は「交ぜる」と同じ意味です。
さらに漢字について調べたところ、「混」という文字は「氵(水)」と「昆」に分かれますが、「昆」には「群れる・集まる・一つになる・まとまる」という意味があることが分かりました。
つまり、水に入れたものが一つになってまとまる様子を表す漢字となります。
「混ぜる」は、複数のものが溶け込んでひとつになるので、それをまた元通りに分離するのは容易ではありません。

つまり「交ぜる」と「混ぜる」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 交ぜるは「種類の異なるものを一緒にして均質にすることで、まぜたものは容易に元通りにできる」
- 混ぜるは「種類の異なるものを一緒にして均質にすることで、まぜたものは容易に分離できない」
となり、「交ぜる」は一度一緒にまとめたものを再度分けることができるのに対し、「混ぜる」は再び分けることが難しいものである、ということが分かりました。
他にも「言葉の違いに関する記事」を多くまとめています。
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