「枡」と「三方」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも大昔から使われていた道具ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「枡」と「三方」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
枡の定義
「枡」を広辞苑で調べると、
液体・粉状物・粒状物などの分量を計る器。木製または金属製で方形または円筒形。普通には一升枡をいう。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「枡」は木製や金属製の方形や円筒形の入れ物であり、主に1升の量が入る「一升枡」を指すことが分かりました。
お祝いの席などでお酒を入れて飲むイメージがある「枡」ですが、もともとは液体や粉物、粒物などの体積を測るために用いられていたものです。
「枡」にはさまざまな規格サイズがあり、目的に応じたものを使用します。
三方の定義
「三方」を広辞苑で調べると、
衝重(ツイガサネ)の一種。神仏または貴人に供物を奉り、または儀式で物をのせる台。方形の折敷(オシキ)を桧の白木で造り、前・左・右の三方に刳形(クリカタ)のある台を取り付けたもの。古くは食事をする台に用いた。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「三方(さんぼう)」は神様や仏様等へ贈るお供物を乗せる台であることが分かりました。
「三方」は昔は高貴な人に物を献上する際に乗せる台としても使われていました。
物を乗せる台を支える面の三方向に穴が空いていることから「三方」と呼ばれるようになりました。
また、くり形の穴が四方にあるものは「四方(しほう)」と言います。
つまり「枡」と「三方」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 枡は「もともとは液体などを入れて量を測る道具で、お祝いの席などでお酒を入れて飲むのに使われることもある」
- 三方は「神様や仏様へのお供物をを乗せる台」
となり、「枡」は液体や粉物を入れて量を測ったりお酒を飲む道具であるのに対し、「三方」はお供物を乗せる台であることが分かりました。
お参りとお詣りの違いはこちらでまとめています。
コメント