「抹茶」と「緑茶」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもお茶の葉から作られるため、健康に良い効果があることや、日本の伝統的な飲み物として親しまれていますが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「抹茶」と「緑茶」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
抹茶の定義
「抹茶」を広辞苑で調べると、
茶の新芽を採り、蒸した後、そのまま乾燥してできた葉茶を臼で碾ひいて粉末にしたもの。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「抹茶」は特別な方法で育てられた茶葉を粉末にしてそのまま飲むお茶であることがわかりました。
最低でも、新芽を摘み取る20日前から日光を遮り、茶葉を柔らかく、甘みが引き出されるようにします。
これによって、渋みが少なく、風味豊かな味わいが生まれます。
さらに、茶葉を蒸して乾燥させた後、粉末にしてお湯に溶かして飲むことで、茶葉そのものを摂取することができ、栄養を余すことなく取り入れることができます。
また、抹茶は「淹(入)れる」ではなく「点(た)てる」といい、独自の作法と道具を用いて、茶道などの文化にも深く関わっています。

緑茶の定義
「緑茶」を広辞苑で調べると、
製茶の一種。茶の若葉を収穫後に熱処理をし酸化発酵を止め、みどり色を維持させる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「緑茶」は摘み取った茶葉を蒸して乾燥させたお茶のことです。
製茶とは飲料用に茶葉を加工したもので、緑茶はその中の一つです。
日光を浴びて育った茶葉に熱を入れることで酸化を防ぎ、緑色のまま保持しています。
日光はうまみ成分である「テアニン」を渋み成分である「カテキン」に変えるので、緑茶には渋味や苦味があります。
抗酸化作用のあるカテキンが多く含まれているので、健康に良い影響をもたらすとも言われています。
緑茶は日常的によく飲まれているお茶の一つで、急須やティーバッグを使って淹れることが一般的です。

つまり「抹茶」と「緑茶」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 抹茶は「日光を遮って育てた甘みのある茶葉を粉末にしてそのまま飲む」
- 緑茶は「日光をたくさん浴びた渋みのある茶葉を抽出して飲む」
となり、「抹茶」は茶葉を粉にし点てて飲むお茶であるのに対し、「緑茶」は茶葉を浸し抽出して飲むお茶であることが分かりました。
「ほうじ茶と番茶の違い」についてもまとめています。
コメント