「汽車」と「電車」の違い、あなたは説明できますか?
「汽車」と発言したら「電車でしょ」と田舎者扱いされた経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
このページを読めば「汽車」と「電車」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
汽車の定義
「汽車」を広辞苑で調べると、
蒸気動力によって動く鉄道車両または列車。ひろく鉄道一般や長距離列車の意味にも用いる。
広辞苑 第七版 705Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「汽車は」蒸気で動く鉄道であり、きかんしゃトーマスでお馴染みの蒸気機関車と同じと言うことが分かりました。
蒸気機関車と言えば「SL〇〇号」などと呼ばれ、何だかかっこいいですが、汽車=蒸気機関車だったのです。
また、長距離列車のことも「汽車」と呼ぶようですが、日本では海外のような長距離列車はなく、最長の「のぞみ」も新幹線であるため、汽車と呼ぶことはありません。
日本の蒸気機関車といえば保存や観光目的のものとなります。
電車の定義
「電車」を広辞苑で調べると、
電動機を原動機とする客車・貨車およびこれを連結する付随車・制御車。ひろく電化された鉄道一般の意味にも用いるほか、近距離の鉄道を指す。また、一般に列車やその運行をいう。
広辞苑 第七版 2026Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、広辞苑の意味だけを読み取ると「電車」は「電化された鉄道」とのことで、地上を走る電車も地下鉄や街を走る路面電車も「電車」となります。
しかし実際には地下を通るものは「地下鉄」、街を走るものは「市電」などと呼ばれており、地上を走るもののみ「電車」と呼ばれています。
つまり「汽車」と「電車」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 汽車は「蒸気で動く列車、蒸気機関車のこと」
- 電車は「電気で動く鉄道」
となり、動力の違いにより呼び分けられていることが分かりました。
また、同じ電力で動く鉄道でも、地上を走るもののみが「電車」と呼ばれる傾向にあります。
飛行機と航空機の違いについてもまとめています。
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