「献花」と「供花」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも花をお供えすることを意味する言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「献花」と「供花」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
献花の定義
「献花」を広辞苑で調べると、
霊前などに花を供えること。また、その花。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「献花」は葬儀や追悼式などの場で亡くなった方への敬意や哀悼の意を表すために花を供える行為であることがわかりました。
献花は、葬儀などに参加した参列者が故人への最後の別れを示す象徴的な行為として重要な役割を果たします。
また、災害や事故の現場に花を手向ける行為も献花の一種に含まれます。
献花には決まった形式がなく、故人の好んだ花を用いたり、白や淡い色の花を選ぶことが一般的です。

供花の定義
「供花」を広辞苑で調べると、
仏前または死者に花を供えること。また、その供えた花。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「供花」は故人を偲び、供養のために花を捧げる行為であることがわかりました。
主に、遺族や親族、親しい知人などが葬儀や法要の際に贈るもので、祭壇や霊前に飾られるのが一般的です。
供花の種類には、スタンド花や籠花(かごばな)、仏花などがあります。
スタンド花は大きなアレンジメントで、葬儀会場の入口や祭壇の周囲に並べられることが多いです。
籠花は故人の霊前に供える花として、遺族や関係者が手配することが一般的です。
仏花は、仏壇に飾るための花で、供養の一環として日常的に供えられます。

つまり「献花」と「供花」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 献花は「特に決まった形式はなく、個々の参列者が故人に対して直接供える花」
- 供花は「ある程度の形式や習慣に則って用意し、事前に手配されて会場に飾られる花」
となり、どちらも個人に対して花を供える行為ですが、「献花」は比較的自由な形式であるのに対し、「供花」は宗教や場面に応じた形式に従うものである、ということがわかりました。
「お彼岸とお盆の違い」についてもまとめています。
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