「懸念」と「危惧」と「心配」の違い、あなたは説明できますか?
どれも不安を表す言葉ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「懸念」と「危惧」と「心配」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
懸念の定義
「懸念」を広辞苑で調べると、
気にかかって不安に思うこと。気がかり。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「懸念」は気にかかって不安に思うこと、ということがわかりました。
「懸念」とは、ある事柄について、悪い結果が起こるかもしれないという不安や、恐れを感じている状態です。
例えば、「投資したお金が損失になるのではないか」など、将来に対して不確実な要素がある場合、人は懸念しやすいでしょう。
「懸念」は、まだ具体的な問題が発生しているわけではなく、あくまでも可能性として考えている状態を指します。
つまり「懸念」とは、将来に対して悪い結果を予想して不安を感じている状態、であると言えます。
危惧の定義
「危惧」を広辞苑で調べると、
あやぶみおそれること。不安心。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「危惧」はあやぶみおそれること、ということがわかりました。
「危惧」は、「懸念」よりもさらに強い不安や恐れを表す場合に使用します。
例えば、「自然災害が起きるのではないか」など、自分ではコントロールできないような事態に対して、強い不安を感じるのが「危惧」です。
つまり「危惧」とは、悪い結果が生じる可能性が高く強い不安を感じている状態、であると言えます。
心配の定義
「心配」を広辞苑で調べると、
心にかけて思いわずらうこと。また、不安に思うこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「心配」は不安に思うこと、ということがわかりました。
「心配」は、「懸念や危惧」と似た意味を持つ言葉ですが、より幅広い範囲で使われます。
例えば、「雨が降って濡れたらどうしよう」など、比較的軽度の不安を感じている状態が「心配」です。
「懸念、危惧、心配」は、いずれも不安や恐れを表す言葉ですが、その度合いや人物により、感じ方が異なります。
つまり「心配」とは、比較的軽度の不安を感じている状態、であると言えます。
つまり「懸念」と「危惧」と「心配」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 懸念は「気にかかって不安に思うこと」
- 危惧は「あやぶみおそれること」
- 心配は「不安に思うこと」
となり、「懸念」は将来に対して悪い結果を予想して不安を感じている状態で、「危惧」は悪い結果が生じる可能性が高く強い不安を感じている状態、「心配」は比較的軽度の不安を感じている状態、であることがわかりました。
過度と過剰の違いはこちらでまとめています。
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