「経費削減」と「コスト削減」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも何らかの活動に必要なお金を制限することを指す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「経費削減」と「コスト削減」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
経費削減の定義
「経費削減」は広辞苑に掲載がないため、まず「経費」について広辞苑で調べると、
定まった平常の費用。国または地方公共団体の需要をみたすのに必要な費用。また個人経済で、生活費・営業費・建設費・出資金など。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、次に「削減」について広辞苑で調べると、
量・金額を削り減らすこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことなので、「経費削減」は組織や個人が日常的な活動を行うのに必要とする費用を減らすことを指すことがわかりました。
具体的には、水道代やガス代、備品の購入費用などが経費に分類されます。
「経費削減」には、サービスの契約先を変更したり無駄な工程を省くための見直しを行ったりすることで、無駄な出費を抑え、間接的に利益を向上させる目的があります。
コスト削減の定義
「コスト削減」は広辞苑に掲載がないため、「コスト」について広辞苑で調べると、
値段。費用。原価。生産費。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことなので、「コスト削減」は物を作るのにかかる費用を減らすことである、ということがわかりました。
具体的には、原材料調達にかかる費用や人件費、生産費などがコストに分類されます。
「コスト削減」は無駄な出費を洗い出すことによって適切な投資対象を判断し、会社が得る利益を向上させることを目的としています。
つまり「経費削減」と「コスト削減」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 経費削減は「組織や個人が日常的な活動を行うのに必要とする費用を減らすこと」
- コスト削減は「ものを作るのにかかる費用を減らすこと」
となり、「経費削減」は日常的に使う費用を減らすことで利益を増やすのに対し、「コスト削減」は会社が提供するサービスに直結する費用を減らすことで利益を増やすことである、ということが分かりました。
「小売と転売の違い」についてもまとめています。
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