「鶏の唐揚げ」と「山賊焼き」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも揚げ物の料理ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「鶏の唐揚げ」と「山賊焼き」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
鶏の唐揚げの定義
「鶏の唐揚げ」は広辞苑に掲載がありませんが、「唐揚げ」を広辞苑で調べると、
小魚・鶏肉などを、衣をつけずに、あるいは小麦粉・片栗粉などを軽くまぶして油で揚げること。また、その揚げたもの。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことなので、「鶏の唐揚げ」は鶏肉をそのまま、もしくは衣をつけて、油で揚げた料理であることがわかりました。
唐揚げには一口サイズに切った鶏もも肉や鶏むね肉、手羽先など、様々な部位が用いられます。
「鶏の唐揚げ」が一般料理として外食店や家庭に広く普及したのは戦後からで、その頃のNHKの放送用語では、「から揚げ」と表記されていました。
その後1973年には「空揚げ」という表記が認められ、さらに2011年に「唐揚げ」という漢字も正式に追加されました。
山賊焼きの定義
「山賊焼き」は広辞苑に掲載がないため実際のレシピ等を見てみたところ、1枚の大きな鶏もも肉に酒、みりん、しょうゆ、にんにくなどで下味をつけて、丸ごと揚げ焼きにした料理であることがわかりました。
長野県の信州地方で特に親しまれている郷土料理です。
「山賊焼き」という名前は、山賊が獲物を焼いて食べたことに由来すると言われていますが、そのほかに、鶏肉を大きな一枚のまま揚げ焼きにするという迫力ある見た目が山賊のごとく荒々しいことから名付けられた、という説もあります。
つまり「鶏の唐揚げ」と「山賊焼き」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 鶏の唐揚げは「一口サイズの鶏肉をそのまま、もしくは衣をつけて、油で揚げた料理」
- 山賊焼きは「1枚の大きな鶏もも肉に下味をつけて、丸ごと揚げ焼きにした料理」
となり、「鶏の唐揚げ」はジューシーな肉感が特徴的であるのに対し、「山賊焼き」はしっかりした味付けで食べ応えのある料理であることが分かりました。
「油淋鶏とチキン南蛮の違い」についてもまとめています。
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