「必死」と「必須」と「必至」の違い、あなたは説明できますか？
どれも重要性を強調する言葉ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「必死」と「必須」と「必至」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
必死の定義
「必死」を広辞苑で調べると、
死を決してなすこと。全力を尽くすさま。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「必死」は死ぬ気で全力を尽くす様子ということがわかりました。
「必死」は、何かを達成しようとする時に、非常に強い意志や努力をする様子を表します。
例えば、試験に合格しようと勉強する学生や、大事な試合で勝つために練習に励むスポーツ選手が「必死」であると言えます。
つまり「必死」とは、ただ単に一生懸命やっているという以上に、失敗するわけにはいかないという切迫感や、成功への強い執着が含まれている言葉です。
必須の定義
「必須」を広辞苑で調べると、
必ずなくてはならないこと。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「必須」は絶対に必要なこと、ということがわかりました。
「必須」は、ある物事において絶対に必要であり、欠かせないことを意味します。
例えば、人間が健康を維持するためには、特定のビタミンやミネラルが「必須」です。
これはその栄養素が、体の正常な機能を保つのに絶対に必要であることを意味します。
つまり「必須」とは、そのものや条件がなければ事が成り立たない、または目的を達成できないという強い必要性を表す言葉です。
必至の定義
「必至」を広辞苑で調べると、
必ずそうなること。必然。
広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]
とのことで、「必至」は必ずその結果に至ること、ということがわかりました。
「必至」という言葉は、何かが起こることがほぼ確実である、または避けられない状況を表します。
例えば「行動しなければ失敗は必至だ」という文章は、現在の状況や行動を変えなければ、失敗することがほぼ確実であるという意味になります。
つまり「必至」とは、未来の事態について語る際に、その成り行きがほとんど避けられないと考えられる時に使われる表現です。
つまり「必死」と「必須」と「必至」の違いは？
つまりそれぞれの違いは
- 必死は「死ぬ気で全力を尽くす様子」
- 必須は「絶対に必要なこと」
- 必至は「必ずその結果に至ること」
となり、「必死」は成功への強い執着を表す言葉で、「必須」はそのものや条件がなければ事が成り立たないこと、「必至」はその成り行きがほぼ避けられないことだとわかりました。
一所懸命と一生懸命の違いはこちらでまとめています。
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